食糧危機

食糧危機は本当に来るのでしょうか

昨今、食糧危機が来ると声高に叫ばれるようになりました。

食糧は生きていくことに欠かせないものであるため、多くの人にとっては気になる話ではないでしょうか。本当に日本にも食糧危機は来るのでしょうか? 新しい情報がいくつか出ているため、紹介していきたいと思います。

多くの有力者が食糧危機についてコメント

この問題を検討するにあたって、多くの人が食糧危機について言及されているため、まずはそちらをざっと見ていきましょう。

まずは竹中平蔵さん。ダボス会議の理事を長く務められた方ですね。

ダボス会議では世界の動向を左右するような話をするとも言われており、その内容は世界中の人々の関心を集めています。先日、ダボス会議に参加された竹中平蔵さんがどんなことを話し合ったか動画にして出してくださいました。その中に食糧危機についての話がありました。

「ヨーロッパにきて感覚が違うなと思ったのは食糧危機のことを懸念している」

「秋の収穫期以降大変な食糧不足になる」

「食糧危機に対する懸念が予想以上に大きいことが第一の特徴でした」

などと発言されていますね。

他にも、ロックフェラー財団会長は肥料供給の混乱を懸念し「大規模で差し迫った食糧危機」が間近に迫っていると語っています。

バイデン大統領も、アメリカ人に食糧不足が迫っていると警告しました。

https://twitter.com/i/status/1528583079526182914

こちらは5月22日の記事になりますが、国連はわずか10週間で、世界的な食糧危機に直面すると警告を発しています。(5月22日の10週後となると、7月31日から始まる週ですね)

https://www.himalayaustralia.com.au/2022/05/27/un-officials-admit-global-food-crisis-coming-in-10-weeks/

上記の記事からの引用ですが「中国新連邦国家と内部告発者運動の創設者であるマイルズ・グオは、2022年は人類にとって最も暗い年であり、食糧と純粋な水は人類にとって最も希少な物質になるだろうと以前に述べました。現在、世界的な食糧危機は間近に迫っています」と強く警笛を鳴らしています。

世界中の有力な機関が一斉に食糧危機に言及しているのは、とても興味深いことですね。

理由としてはウクライナとロシアの戦争ですね。両国は食糧の有力な輸出国であるため、戦争が起こることで食糧の輸出などの流通に大きな問題が起こり、食糧危機に発展することが危惧されているようです。

戦争によって肥料が高騰

肥料価格が151%も一年で上昇してしまいました。原因はウクライナ戦争と、ロシアベラルーシへの制裁です。

08年の再来?足元で加速「世界食料危機」の深刻度

https://toyokeizai.net/articles/-/589544

こちらも戦争が肥料価格に影響を与えているという内容の記事になります。引用しますと「窒素、リン、カリ(カリウム)は肥料の3要素と呼ばれるが、このうちカリはロシアとベラルーシが世界の生産シェアの35%を占める(2020年)。ウクライナ侵攻による経済制裁で両国から西側諸国への輸出が減った。日本もロシア産の塩化カリウムの輸入を停止した。このため、塩化カリウムは3月に1トン562ドルと前年の2.8倍まで上がり急騰している」

ロシアやベラルーシが世界の肥料シェアの多くを占めているため、戦争が原因で肥料供給に大きな問題が起こっているようです。ウクライナやロシアは小麦などの主要な産地であるため、戦争によって既に食料品価格が大きく上がっていますが、肥料の問題は時間差でボディーブローのように効いてくるかもしれません。

食品工場の火事

それに加えて食品工場の火事が相次いでいるようです。

https://twitter.com/omoikkiri_love/status/1529667097722167298

これがもし本当であれば、とてつもない数の火事が発生しているようですね。こちらも残念ながら食糧の供給に問題が起こりそうなニュースです。

肥料を運搬する列車の停止

こちらもにわかには信じがたいニュースではありますが、CFインダストリーズはじめ30社が春の植え付け期間における肥料輸送の制限をかけられ、十分な量の肥料の運送ができない状況のようです。https://www.naturalnews.com/2022-04-16-engineered-famine-cf-industries-warns-that-fertilizer-deliveries-are-now-being-halted.html#disqus_thread

何点か記事から引用しますと

「アメリカの食糧インフラは意図的に閉鎖されています」

「2020年から2021年が世界的な崩壊の「共謀」の章であった場合、2022年から2023年は「飢饉」の章になるでしょう」

「食料インフレの加速。食料価格は間違いなく2022年末までに倍増し、実際にははるかに高くなる可能性があります。食料価格はほぼ確実に2023年に再び2倍になるでしょう」

「最も重要なことは、代替の食料源を持っていない人々はおそらく飢えているでしょう。これは、あなたが食物を保存するか、食物を育てる方法を学ぶ必要があることを意味します。理想的には、両方のカテゴリの機能があります。これがあなたを生かし続けるものです」

刺激的な文言が並んでいます。まるで食糧危機が意図的に引き起こされるような内容が記載されていますね。

肥料を運搬する列車の脱線

https://twitter.com/Kees71234/status/1529902286268420117

「先週の日曜日(つまり5月22日)、非常に必要な肥料を運ぶ43台のワゴンを乗せたカナダの列車が不思議なことに脱線しました」

https://tratratra.hatenablog.com/entry/2021/11/01/225416

5月16日には、アイオワ州で47両以上の貨車が脱線し、しかも炎上したようです。さらにまた翌日にはミソネタ州でも肥料生産用の化学製品を積んだ別の列車が脱線しました。

記事から引用すると『これらは、過去1年間に肥料の製造業者と輸送に影響を与えた異常に多い事故のうちの2つにすぎません。30年以上の経験を持つアメリカ人の列車の運転手は、「今年は、私の専門的な時間全体よりも、肥料列車の脱線が多い」とコメントしました』

これら以外にも非常に多くの脱線事故が起こっているようです。現時点で既に肥料価格は高値になっており、農家の方々は悩んでおられるようですが、その状況を悪化させる要因であることは間違いないでしょう。

また「世界中で、工場から肥料を積んだ列車が脱線するまで、すべてが爆発で破壊されました。場合によっては、妨害が疑われます」と、こちらでも意図的に食糧危機が引き起こされているような記述が見受けられます。

該当の記事は最後に「ジョシュ・リンヴィル氏は、大手金融サービス会社Stone Xのアナリストであり、特に肥料の専門家であり、アメリカや国際的な肥料市場の取り扱いに約20年の経験があります。彼は今回の展開について次のようにコメントしています。”私は以前から言っているし、今も言い続けています。これは2008年のようなものではない……もっと怖いものです”」と締めくくり、警笛を鳴らしています。

肥料が不足すると何が起こるのだろうか?

さて、何度も肥料という単語が出てきましたね。

ロックフェラー財団の会長も、肥料不足による食糧危機を懸念されていました。結局のところ、肥料が無くなるとどうなるのでしょうか? こちらの記事に答えがありそうです。

https://tratratra.hatenablog.com/entry/2021/11/01/225416

『科学雑誌「ネイチャー」に掲載された研究(エリスマンら)によると、2008年には世界人口の48%が毎日の食事を窒素肥料に頼っていたといいます。”つまり、2015年の窒素肥料は、それがなければ飢え死にしていたであろう35億人の人々に食の安全を提供したことになるのです。”』

肥料は非常に多くの人の命を支える役割があるため、肥料で大きな問題が起こるのはかなり深刻な事態ですね。また中国もロシアと同様に肥料の巨大な生産国であるため、供給問題が中国でも起こるとさらに悲惨な事態が想定できます。肥料は適切な時期に撒かないと生産量が大きく減少してしまうため、収穫期などに時間差で食糧供給に影響してくる可能性があります。収穫期となると、先に紹介したダボス会議やロックフェラー財団会長が言及した、食糧危機が起こるとされている時期と大体同じくらいの時期になるのではないでしょうか。

結論:今後食糧危機が起こる可能性がある

食糧危機が起こる要因は確かに数多く存在しているようです。

まとめますと、戦争で食糧の生産や輸出に問題が起こるというダイレクトな理由に加えて、経済制裁などの理由により肥料の流通にも問題が起こることで食糧危機が悪化する可能性があるようです。世界的に波及する可能性も否定できません。さらに食品工場や列車の事故など、予想もしなかったような問題も起こって状況をさらに悪化させているようです。

日本でも飢え死にするような人が出る事態にまで発展するかどうかはわかりませんが、不安であれば備蓄を行うなどし、念のために備えておいてもよさそうに感じました。

現在はインフレ局面であり、さらに企業が十分に小売価格に転嫁できているとも思えませんから、値上がりする前に多めに備蓄品を買っておいても損はしないかもしれません。一番良いのは農業を行うことかもしれませんが、私を含め十分な土地を持っていない人にとってはなかなか難しいかもしれませんね。

考察:食糧危機は意図的に起こされているのか?

数々引用したツイートや記事のとおり、意図的に食糧危機が起こそうとされているのではないか、といった情報がインターネット上に数多くあふれています。

本当かどうかはわかりませんよね。根拠としては食品工場の火災が相次いだり、肥料を運ぶ列車にトラブルが多発したため、偶然ではなく意図的なものだと考える人も出てきているようです。

そういえばここ最近、国内でも農業用水関連でトラブルが多発していますね。

駐車場の地下にある排水管の破裂が原因と。老朽化していたのでしょうか。

7日未明に大規模な漏水がおき、この施設から取水している安城浄水場で必要な水量を確保できない状態になっている。また老朽化でしょうか。

熊本でも。こちらは鉄筋コンクリの堰が突然倒壊したようですね。原因は老朽化だそうです。田植えの重要な時期に老朽化によるトラブルが立て続けに発生するのは、不運で残念なことです。
https://twitter.com/Tamama0306/status/1531805451498577921

木製の栓をハンマーで打ち付けて、さらに布などでぐるぐる巻きにして固定されていた栓4つが全て抜かれていたそうです。これは老朽化とかではなく、誰かがわざとやったようです。

きりがないのでここで終わりにしますが、確かに偶然とは思えないくらいに連続で農業、食糧にかかわる場所でトラブルが頻発しているようにも見えます。真相はもちろんわかりませんが、ここまで重なるのは確かに珍しいように感じます。その一方で、ほとんどのトラブルが偶然似たような時期に重なっただけ、という可能性もないわけではありません。

皆さんはどう思われますか?

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